制作日誌2

4月5日

公演内容を変更し、タイトルはそのまま、別作品とすることを決定。

出演者も意向を汲み、一部変更となる。

全員に出演を断られることも覚悟していた。

辞退という英断は決して間違いではない。

それでも参加したいと答えてくれた出演者の皆さんには、頭が上がらない思いだ。

内容の変更に伴って、未定のままだった公演回数を決定。

状況を鑑み、お客様がいつでもチケットをキャンセルできるよう、当日清算制とすることを決定。

予約開始日も大幅に延ばす。

正直、まだまだ不安は残っている。

公演中止は十分あり得る。

だが、それを選ばなくても良い、最善の方法は常に探り続けている。

この作品は万が一中止となった場合、二度と上演は叶わないだろう。

 

4月6日

稽古初日のために予約していた公民館がついに閉鎖期間を延長し、使えなくなってしまった。

状況はかなり厳しい。

緊急事態宣言が出るという話も聞こえてくる。

毎日、恐ろしいスピードで、世の中が変わっている。

 

4月7日

緊急事態宣言。

活動のメインである、大阪・兵庫も対象に含まれる。

期間は5月6日までとなっているが、施設側の判断で、それ以降も稽古場が確保出来ない状況は十分考えられる。

期間が開けたら、5月には世間はどうなっているのだろうか。6月には?……

一寸先は闇。抜けるかどうかわからないトンネルに、今まさに入っていくところである。

 

 

 

ヒロカワ